デジカメレビュー
ソニー
α7S II
(ILCE-7SM2)
全く買う気はなかったのですが、
何故か衝動買いしてしまいました。
自分で買ったカメラのなかでは最高額の部類に入る、
今流行のフルサイズミラーレス機でございます。
思えば、ミラーレス一眼もここまで普及するとは思いませんでしたね。
そして、SONYのミラーレスも、
NEX-5の頃からすると凄まじく進化しております。
特に、ラインナップだけがどんどん増え続けるα7シリーズは
ミラーレス一眼初のフルサイズセンサー搭載モデルでございますが、
このα7s系統は、画素数を抑える代わりに最強の高感度耐性を持つカメラとして、
驚きを持って迎えられております。
SONY α7S IIは、
もちろん、この金額では買ってませんが、
割りと高額なカメラであることがわかります。
本体充電が出来る他、
バッテリーが最初から2つ付いております。
スペック
■センサー・仕様 | |
マウント | FEマウント |
センサーサイズ/センサー | 35mmフルサイズ(35.6×23.8mm) Exmor CMOSセンサー |
画素数 | 1240万画素(有効画素数1220万画素) |
映像エンジン | BIONZ X |
液晶 | 3インチTFT液晶搭載(チルト液晶) (タッチパネル無し) |
ファインダー | EVF(ZEISS「T*(ティースター)コーティング」採用) 236万ドット/視野率100%/0.78倍 |
オートフォーカス | コントラスト検出方式 169点 |
ISO感度 | 50-409600 |
シャッタースピード | 1/8000〜30秒/バルブ |
連写性能 | 2.5コマ/秒 |
手ぶれ補正 | ◯(5軸) |
Wi-Fi | ◯ |
■基本仕様 | |
仕様メディア | SD/SDHC/SDXC |
使用電源 | インフォリチウムW (NP-FW50) |
動画撮影機能 | 3840x2160(30p/100M) |
記録形式 | XAVC S 4K/CAVC S/AVCHD/MP4 |
音声記録 | ◯ |
録画時間 | 29分59秒 |
防滴 | △ |
防塵 | △ |
凄まじいです。
先代α7sとの違いは、
デザインやシャッター位置変更という外見的な違いはあれど、
中身としては、
・手ぶれ補正ユニットを搭載
・ファインダーが良くなった
・AF測距点の拡大
・単体で4K動画を撮影可能
ということが、大きく分けての違いでございます。
この違いで値段が倍と考えると、
高いのかやすいのかはわかりませんね。
・デザイン・メカ・インターフェイス
値段の割の高級感はありませんが、
見た感じや握った感じは、
先代よりもかなり人間工学的に考えられたデザインになっております。
シャッターボタンの位置がやはり、いいですね。
ボディは小型軽量ですが、
レンズを付けるとぐぐっと重くなるのは仕方がないところですね。
一応、α7sシリーズと、手ぶれ補正ユニットの付いた2世代目は、
マウント周りの強化が行われているので、
重いレンズをつけても大丈夫になっております。
メーカーの公式な見解としては、
α7sは重たい動画用のレンズを付けることを想定してということで、
2世代目は手ぶれ補正ユニットを保護するため。
ということでございますね。
自分の個体は背面のダイヤルの動きが渋かったりしますが、
そこは個体差だと思いますね。
上部のアナログの露出補正ダイヤルはなかなか魅力的ですが、
振られている数値は+-3までです。
しかし、カメラ側は+-5まで対応しておりますので、
ここを使わないという選択も出来ます。
意外と数値が変わっているのに気づかない事が多いので、
そこは人それぞれだと思います。
数値がかんたんに変わるという意味では、
背面の決定キー周りに付いているジョグダイヤルもそうですので、
あまりここに重要な機能を割り当てられない印象です。
ミラーレス一眼ということで、
フランジバックは極端に短いわけですが、
更にフルサイズセンサーということで、
割りとセンサーに汚れが付きます。
特に、手ぶれ補正ユニットの構造が磁石+電磁石なので、
ホコリが結構吸い寄せられる感じですね。
また、買った時商品は扱い上は新品であって、
新品ではないものでございましたしたので、
センサーが結構汚れておりました。

もう、αのトレードマークはオレンジじゃないんですよね。

NFCが付いているという仕様。
ソニーっぽいですが、
ソニーのカメラってソニーなのに何故かカメラとしてはかなり保守的なイメージです

ファンクションキーがいっぱい付いています








端子類もそんな感じです






・機能・仕様
起動は早いですし、
UIに関しても、ファンクションキーで割り当てられるのでカスタマイズさえすれば使いやすいですね。
そのあたりが最近のカメラという感じですし、
大きな不満はないというイメージですね。
シャッターについても、
電子先幕シャッターや、
完全な電子シャッターにすることも出来るので、
無音でシャッターを切ることも可能です。
一応、電子先幕シャッターを推奨しているような感じではありますが、
使用しない設定にするとレリーズタイムラグがちょっと長引く感じがします。
そもそも、シャッター音も個人的にはあまり好きな音では無いです。
フォーカスポイント選択は結構豊富に出来ますが、
そのあたりの操作性はもうちょっと改良の余地ありという感じでしょうか。
フォーカスポイント選択出来るようにする際、
フレキシブルスポットという設定で大きさを変える事が出来ますが、
その切替がジョグダイヤルでございますので、
操作をシているとうっかりいじってしまう事が割りとあります。
驚くべきことにファインダーの出来はいいですね。
広大で、色再現性もよく、
ピントも合わせやすいですが、
遮光性があんまりで太陽光がきつい時には結構見づらいです。
また、液晶もきれいな部類ではありますが、
やはり晴天下ではOLYMPUS OM-D E-M5 MARK IIあたりと比べるとちょっと見づらいですね。
対OLYMPUS OM-D E-M5 MARK II比で言えば、
バッテリーの持ちは壊滅的に悪いですね。
センサーサイズが大きいということと、
元々、容量の少なめなバッテリーですし、
そもそもソニーのミラーレス一眼ってあまりバッテリーの持ちが良くないですから覚悟はしておりましたが、
1日使ってバッテリー3つなくなる感じでございます。
●AF周り・画質
AFについてですが、
思ったよりも速くて正確という感じですね。
特に、暗所でも結構バシバシ合ってくれるので、
なかなか使えます。
意外とピーキングの着色はアバウトです。
ISO6400ぐらいでも全然常用域でございます。
ただ、RAWでは、ノイズをあえて残している感じですので、
巷の評判だけで買うと落胆するかもしれません。
レタッチソフトで補正していただければだいぶ改善されますし、
かなり驚きの結果が待っております。
そもそも、バケモノみたいなものはISO感度だけでなく、
超広大なダイナミックレンジを扱うことが出来ます。
具体的に言えば、
一見白トビしている・又、黒つぶれしている写真であっても、
じつはしっかりと情報が残っているので救うことが出来ます。
もう、HDRがいらないぐらいで、
ネガフィルムのような世界を体感できるのです。
ということで、RAWで撮ると楽しいカメラでございますね。
どのぐらいのレベルで白飛びするかも設定することが出来るのですが、
100%以上で警告を出すモードにして白トビ扱いになったとしても、
RAWで情報を持っていたりします。
極論としてISO感度を気にしなくてもいいので、
だいぶ制約が少ないです。画素数としては結構物足りないといえば物足りないですが、
余裕の描写でございます。
発色もよく、
非常に楽しいカメラでございます。






Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS SEL2470Z
コメント
最先端の物ですね。フルサイズEマウントとして静止画はもちろんですが、やたら高い暗所動画性能が話題になっていた気が。宣伝動画か何かで朝?くらいの明るさでたき火の動画を撮っていると思ったら実際は真夜中でしたみたいな動画があったと思います。
最近の購入とのことですが記事書きはされているのですね。ストック数がものすごいとのことなので。
最先端です。
あまり静止画については暗部でシャッタースピードを稼げる以外はそんなに評価がないのが悲しいところです。
動画ばかりという感じですねぇ。
その映像は初代Sですね。
ストック数は数年分溜まっておりますが、
予約投稿はその都度行っておりますし、
常に書くだけ書いております。
サンディスクの1TB SDカードが発表されましたが、こんなカメラで4K動画を長時間撮影する前提なのでしょうね。10年程前まではCFが大容量・高速でSDカードはチョイ役みたいな位置づけでしたが、5年程前にはいつの間にか立場が逆転して現在ではデジ一・フラッグシップミラーレスでもSD採用になってしまいました。
ZEISSとG MASTERを選ばせる商法は良いと思います。付いてきてくれる客が居ればですが、ソニーのミラーレスは余裕で出来る規模なのでしょう。ライバル扱いなサムスンNXもシュナイダーとコラボして10万円越え高級レンズでもあれば良いのですが、SAMSUNG LENSしか無いと聞きました。
SDXCカードも割りと上限まで速く到達しそうですねぇ。
完全に動画向けではありますが、
果たして、6K、8Kと進んだ時に書き込みスピードは追いつくのだろうかとちょっと疑問ですが、
きっと、技術的な問題も解決されるのではないかと思いますね。
CFカード自体、古い規格ですし、
よくいままで頑張ったという感じですねぇ。
フラッグシップはCFastとXQDの道を模索している感じですが、
それらが搭載されたフラッグシップ機のSDスロットはUHS-II非対応だったりするので
まだ、主役にはさせてもらえていない感はありますね。
α7自体はだいぶマウントアダプタ遊びに流れている感じですし、
本体に対してレンズはもうひと頑張りという感じでしょうか。
結局サムスンもNXどころかデジカメ市場から撤退ですからねぇ。
世知辛いです