Kyocera・DR-350
京セラのデジカメが大好きな僕ですが、
まさかこんなものが手にはいるとは思いませんでした。
今から12年前のデジカメなのに状態は極上、こんな事ってあるのでしょうか・・・
DR350は、1997年5月に発売された35万画素のデジタルカメラです。
メーカー希望小売価格は69800円とかなりリーズナブル、
まぁ、PC接続キットが1万円だったりもしますけど、とてつもなく古い商品で御座います。
35万画素というデジカメであってカメラじゃない性能のためか、CONTAXのブランド名も与えられず、
レンズもカールツァイスじゃないよ。当たり前だけど。
・デザイン・メカ・インターフェイス
大きさ的には今の水準でいうと相当大きいですが、
当時のプレスリリースを見る限り、FUJIFILMのDS-8(AppleのQuickTake200の元になったやつですね)
とほぼ同じサイズ。
というか性能も殆ど同じなんですよね。
まぁ、標準的なサイズで標準的な仕様って所ですか。
で、商品をよく見てみるとこれが又面白い。
レンズバリアが上下のスライド式という時点で既に斬新なワケですけど、
スライド機構が非常に良くできていまして、かなり気持ちよく滑ります。
ずらしたときの「カチッ」という心地よい音が又、高級感があります。
レンズバリアを開くとファインダーののぞき穴も出てくる仕様だったりもします。
レンズはKYOCERA LENSという文字。
昔、何故かソニーなのにカールツァイスレンズではなく「SONY LENS」を搭載してしまったサイバーショットのH1を思い出します。
なんであれだけツァイスじゃなかったんだろうね?
そして、上部がゴチャゴチャしているのですが、
なんと裏側には液晶とのぞき穴だけでボタンの類は一切無し。
なんだこの潔さは。
というかKYOCERA製のコンパクトカメラ(デジカメに非ず)でこんなデザインのを見たことがありますが、
もしかしてソレをまんま流用したとか?
で、この世代のデジタルカメラですので、液晶なんぞただの飾りです。
MONITORボタンを押さないと表示されないし、
まさかのSTN液晶なので、まともに写りません。色すら適当ですから。
京セラは途中からデイファイン液晶を搭載しだしたモノの、ずっと液晶が小さいままでしたよね。
この会社は最後までレンズと駆動部にお金をかけてくれるので好きでしたが、もう少し液晶にお金をかけてくれたら、
今のRICOH位のポジションになったような気もします。あとバッテリーなんとかしてくれたらw
話をもどすと、操作はワケ分からないです。
モードダイヤルとか、理解するのに小一時間かかりましたし、
モードダイヤルの真ん中のボタンを見る限り本当にフィルムカメラの流用じゃないかと疑りたくなります。
シャッターボタンの位置はナイスですけどね。握りやすくて押しやすい。
モードダイヤルの緑のボタンはレンズバリアを開けているときに「カメラ機能」として機能する部分、
それ以外の部分は、レンズバリアが閉じてるときに機能する昨日(プレビューとかPC接続とか)
で、電源を切るときはレンズバリアを閉じ、緑色の所に合わせると。
というかモードダイヤルに露出補正とかをくっつける発想初めてですよw
上部の液晶の表示はクッキリで好感持てます。
もう一つ特筆すべき点として、
光学ファインダー。
覗いていて本当に気持ちいいです。
若干拡大鏡みたいになっていて拡大して表示されており、
一緒に枠もオーバーレイ表示でくっついているのですが、
それが「これ電子的に出してない?」って感じになってます。勿論錯覚ですが。
で、京セラの心意気なのか、
ファインダーに色が付けられているようで、
晴天で覗くと全体的に青みがかって見え、
それで空を覗くと凄く気持ちいい。
青が凄く綺麗に見える光学ファインダーなんですよね。
・・・勿論、実際の画像とは違うのですが・・・
電源は単三乾電池4本。
そして、うれしいコンパクトフラッシュ仕様です。
ダイレクトスロットインなのもいいですね。
・機能・仕様
起動は速いですが、フラッシュの設定とかをとばすので再設定が必要。
ただ、フラッシュチャージの時間はそんなにかかりません。まぁ電池4本使ってますからね。
そして、バッテリーの持ちはあまりよくないです。
ですので、結構キビキビ動きますし電源入れて直ぐ撮影!って事もできます。
が、CFへの書き込み時間が長い。
8秒程度掛かります。
更に、CFの認識には難があるようで、
パソコンでフォーマットしたCFは使えません。
「CardError」の表示になり、フォーマットすらできません。
最初SD/CF変換のせいかとおもったぐらいですからw
で、解決法は、「別のデジカメでフォーマットしてから使う」という事で、
Powershotでフォーマットしたモノは使えました。
勿論世代が世代なので低容量のCFでなくてはなりませんが、
手間が掛かりますね。
レンズは珍しい事に35mm換算47mmと、
だいぶ長いですし、絞りはF4です。
このレンズ構成はだいぶ珍しいですよね。
マクロは22cmからという所を見ると、
なんかDP2を彷彿とさせるカメラでもあります。
どうでもいいですが、
液晶画面にスーパーインボーズ機能はない、というか、液晶ファインダーかプレビューだけですので、
液晶に文字やアイコンなどは一切出ません。
出来るのは、シャッターボタンの上にある2つのボタンでトイデジみたいに、上部の液晶を見ながらちまちま設定を変えていく感じです。
当然時刻設定なんて生やさしい機能はついていなく、
EXIF規格制定前のものなので情報はなんにもわかりません。
・画質・撮影
画質は酷い・・・
と思ったのですが、画像を管理しているiPhotoの仕様で、
画像サイズがVGAだろうがなんだろうが、
勝手に引き延ばして表示してしまうため酷く見えてしまうだけでした。
VGAのサイズで見れば結構がんばってる感じですね。
ただ、結構シャープネスをかけているのではまらなければのっぺりした画像が出てきてしまいますし、
輪郭が硬く時代を感じさせます。
発色は結構好きですね。
なんか来るモノがありますw
なんだろう、
結構見れますよねw
たんぽぽの発色も結構正確ですし、
空の発色は結構好きです。
・・・でも、やっぱりトイデジだよな
その他の写真はこちらにございます。
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