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デジカメレビューパナソニック(松下電器産業)D-snap SV-AV30
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大昔に紹介したeggyなど、
インターネットビューカム辺りからその兆候はあったのですが、
パソコンと親和性の高いデバイスはデジカメか、デジカムかという戦争が水面下で繰り広げられていたのかもしれません。
ビデオカメラの欠点はなんか、厚ぼったいという事。
そして、当時のパソコンでは動画はなかなかつらいということ。
インターネットのインフラが整っていない時代なので、動画は扱いにくいということで、
デジタルカメラが勝利した〜 なんて仮説を作ってみましたが、
どうでもいい事でございます。
厚ぼったいということに関して送った刺客がこの辺り。
なお、このD-snapはサラネではビデオカメラ枠として扱っておりますが、
パナソニック曰く、これはデジタルオーディオプレーヤーでございます。
なので、音楽再生や音楽録音なんてのも可能でございます。
D-Snapが惜しまれつつもなくなってしまってからも、
D-Snap Audioとして割りと長く展開していた記憶があります。
なので、D-Snap Audioは知っているという方も多いのではないでしょうかね。
そんな当時、
AV30を見て、「最近のビデカメはこんな小さいのかー」と驚いた記憶があります。
実際、このカメラは北朝鮮内を撮影するスパイ撮影に使われてましたね。
ということで、
Panasonic D-snap SV-AV30は、
当時の販売価格は4万7千円前後です。
スペック
■センサー・仕様 | |
センサーサイズ/センサー | 1/4型CMOSセンサー |
画素数 | 31万画素 |
映像エンジン | 記載なし |
液晶 | 2インチ |
オートフォーカス | パンフォーカス |
ISO感度 | 記載なし |
■レンズ性能 | |
焦点距離(35mm換算) | 記載なし |
F値 | F3.55 |
ズーム倍率 | 単焦点 |
レンズブランド | 記載なし |
最短撮影距離 | 50cm |
手ぶれ補正 | なし |
■基本仕様 | |
仕様メディア | SDカード(2GBまで対応) |
使用電源 | VW-VBA20 |
動画撮影機能 | 320x240/15fps |
記録形式 | MPEG4(asf) |
音声記録 | ○ |
録画時間 | 制限なし |
意外と動画機能がショボイです。
・デザイン・メカ・インターフェイス
コンパクトながらスタイリッシュなデザイン。
今の水準で見ると若干分厚いといえば分厚いですが、
それでも手のひらサイズでございます。
面白いのが液晶で、
バリアングルでございます。
ペンダントのようにパカっと開けて使用することもできれば、
液晶を上に出したまま使用することも出来ます。
更には、液晶を横に向けて撮影ができるなど、
中々多様性があります。
この手の製品でありながら三脚穴がないのはちょっとさびしい感じはしますが、
仕方がありません。
このような仕様のため、
ボタン配置は結構独特、
カーソルキーが付いている辺りは近代的ですが、
それぞれのボタン類の配置が絶望的なのと、
ストロークが浅いということで、
ひたすら押しづらいです。
スイッチはモード切り替え兼用の合理的なタイプ。
高級感もありますし、
中々面白いのではないでしょうか。
パカッ
液晶はこんな感じで動きます。
なお、状態が妙にいいのは、
未使用品だから。
もっとも、購入したのは5年ぐらい前ですけどね。
ボタン類
SDカードスロットが素敵
ここが電源のレバー
キセノンフラッシュも付いているのです。
MiniB端子に見えて違うコネクタ
Will。
実は、WiLL D-snapというのが正式名称らしい。
全体的に高級感があるのに、
バッテリーの蓋はなかなか安っぽい。
でも、中々大きなバッテリーが入ってます。
日本製。
SDマルチカメラという分類
CARD EJECT
なんでこんなに仰々しいギミックなんだろう
・機能・仕様
起動は7〜8秒程度と遅く、
起動してからもメニュー周りはだいぶもっさりとした挙動です。
しかし、UIに関しては割りと近年のLUMIXっぽい感じであり、
そこはかとなくLUMIXっぽさを感じます。
ふわっとしたコンセプトのカメラ故、
いじれる項目はさほどありません。
正直、どれをとっても中途半端というのがこの機種の率直な感想でございます。
ガジェット好きにはたまらない商品ですけどね。
そののち、携帯電話が高性能化して、
いわゆるガラケーの一要素としてついてくる機能が入っているガジェットでございます。
操作性は上記の通り悪いわけですが、
何故か、撮影中、カーソルキーは長押ししないと反応しません。
誤って押さないようにという配慮なのかもしれませんが、
そもそも押しづらいのであまり必要のない配慮でございます。
録画ボタンは2つついていますが、
まず側面のボタンで切り替えますね。
録画、写真、ボイスレコーダーなどはMODEボタンで切り替えますが、
これがまた押しづらい。
色々やりたい機種という感じなので、
それこそレバー切り替え式にしたほうがいいような気がします。
と、10年以上前の機種にケチを付けてみる。
流石に液晶はそれなりに見えますし、
バッテリーの持ちも不満はないです。
●画質
この時代でも「え? たったの30万画素?」という感じでしたし、
全然期待していませんでしたが、
意外とよく写るものです。
ニセモノっぽくはありますが、
この当時の同じような画素数のカメラ付きケータイよりは圧倒的に高画質でございます。
面白いのは、
最短撮影距離50cm、
かつ、パンフォーカスでありながら、
意外と寄れる事。
暗いところでも割りと撮れますし、
低画素機の思わぬ恩恵を得ることが出来ます。
あんまりサクサクじゃないというのが難点ですが、
おさんぽカメラとして使えなくもないです。
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