デジカメレビュー富士フイルム(富士写真フイルム)Finepix F420
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箱型Finepixといえば40iぐらいのものをよく見てきましたが、
このズームレンズ機構搭載のFinepixは後期によく見られたタイプでございます。
2003年11月に発売された300万画素のデジタルカメラです。
当時の販売価格は4万円前後です。
購入価格は0円(いただきもの)です。
スペック
■センサー・仕様 | |
センサーサイズ/センサー | 1/2.7型CCDセンサー(スーパーCCDハニカムIV HR) |
画素数 | 310万画素(画素補完で600万画素撮影可能) |
映像エンジン | ハニカム信号処理システム |
液晶 | 1.8インチ/CGポリシリコンTFT液晶搭載(13.4万画素) |
オートフォーカス | コントラスト検出方式 |
ISO感度 | 160-800 |
■レンズ性能 | |
焦点距離(35mm換算) | 36-108mm |
F値 | F2.8-4.8 |
ズーム倍率 | 3倍ズームレンズ |
レンズブランド | FUJINON ZOOM LENS |
最短撮影距離 | 8.5cm |
手ぶれ補正 | なし |
■基本仕様 | |
仕様メディア | xDピクチャーカード |
使用電源 | 単4電池2本 |
動画撮影機能 | 320×240/30fps |
記録形式 | AVI(Motion JPEG方式) |
音声記録 | ◯ |
録画時間 | 制限なし |
何より、「CGポリシリコンTFT液晶」というのがものすごく懐かしい。
シャープ製液晶で現在もちらほら名前は出てくるわけですが、
携帯電話にサクッと採用した後はASV液晶ばかり注目されてしまいましたね。
・デザイン・メカ・インターフェイス
若干の厚ぼったさはあるものの、
なかなかコンパクトで可愛らしいデザインです。
この時代、屈折光学系が幅を利かせて来た時代でございますが、
そんな当時の屈折光学系カメラ(といってもDimageXシリーズしか思い浮かびませんが)よりも薄く、小さくできているのは流石です。
それでいて、意外と持ちやすく、使いやすいですね。
ボタン配置はたて型Finepixを彷彿とさせるタイプで、
上に寄っています。
この時期のFinepixおなじみのFボタンが追加されたモデルでございますが、
ボタン配置的に操作はかなりしづらいですね。
やはり、カーソルキーの真ん中に決定キーという現在の思想が一番やりやすいです。
金属ボディで質感はよく、
それでいて軽量で御座いますし、
電源入り、切りに使用するグリップ部は青色LEDで光ったり、
カシャッと動かす強さは絶妙なバランス。
非常に使っていて気持ちがいいです。
単4電池仕様という、やや謎めいた仕様ではありますが、
細部にわたってよく出来た設計だと思います。
・・・ボタン配置以外は
もう二度と見られない組み合わせ
・機能・仕様
起動は安定しているときは3秒程度と、
割りとサクサク動きます。
ボタン配置はだいぶ慣れるまでに時間を要しますが、
UIは好きか嫌いか、当時Finepixおなじみのものですので、
慣れている方には取っ付き易いスタイルでございます。
ただ、設定保持用のコンデンサが死んでいるのもおなじみでございますし、
そうなったら画素数が1Mのスタートになるのも同じでございます。
液晶は想像以上に見やすく、
屋外でも綺麗に見えます。
そこは流石CGシリコン液晶を採用しただけはあります。
今の水準としては小さいですが、気になりません。
嫌な挙動もあまりなく、
ある意味で完成されたモデルでございます。
コメント
単4形の新機種が出ることはもう無いでしょうね..と言うか出してもらいたいです。デジカメ省電力も進んでおり問題ないと思われるのですが、やっぱりサイズ的な事?予備バッテリーを買わせる為?ですかねぇ。
トイカメラ以外ではなかなか厳しい状態ですね。
カメラ業界としては安定した電圧で設計がし易いのと、液漏れトラブル的な問題があるみたいですね。
乾電池式はイザという時には確かに役立ちますが、
結局エネループを使ってしまうあたりが切ない時代でございました。