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デジカメレビューコニカDigital Revio KD-300Z
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どう見ても見たことのあるボディ。
これに出会った時はそう感じたわけですが、
それもそのはず、
京セラのFinecam S3のOEMでございました。
2001年07月に発売された300万画素のデジタルカメラです。
当時の販売価格は8万8千円前後です。
購入価格は315円
スペック
(原色フィルター)
・有効画素数334万画素
・映像エンジンは記載なし
・液晶は1.5インチ低温ポリシリコンTFT液晶(11万ドット)
・オートフォーカスはコントラスト検出方式
・Konica ZOOMレンズを搭載
・2倍ズームレンズ
・F値はF2.8-3.5
・最短撮影距離は6cm
・ISO感度は100-400相当
(SDカードは2GBまで使用出来ました。)
・駆動はリチウムイオン充電池(DR-LB1)を使用します。
・手ぶれ補正なし
割りと贅沢な仕様でございます。
・デザイン・メカ・インターフェイス
当時としてはだいぶコンパクトな筐体であり、
重さもリチウムイオン充電池を採用しているため、見た目よりもだいぶ軽いです。
コニカとしては、その後Digital Revioシリーズの後継機はDigitalを外した上で独自路線に進むのに対し、
京セラ陣営はSシリーズは割りと後期までこのスタイルで頑張ったわけでございます。
コニカらしいところ言えばグリップでしょうか。
この、点々としている部分はコニカのアイデンティティーでもあります。
これらの機種の特徴としては、
とにかく、SDカードスロットのフタが閉まらなくなる個体が多いです。
開きっぱなしになるわけですが、
余計な親切心でカバーが開いていると警告が出て操作ができなくなる仕様なので、
テープで止めてあげる必要があります。
そして、バッテリーがガム型の長っ細いタイプなのも特徴でございますね。
2001年とまだまだ黎明期のデジカメながら、
背面のボタン配置は割と完成されているのもいいですね。
・機能・仕様
起動は安定しているときは7〜8秒、
久しぶりに起動すると15秒ぐらいかかります。
レスポンスはR-TUNE搭載以前なのでだいぶもっさりでございます。
UIに関しても、
ボタン配置の割にはだいぶ簡素であり、
そっけない印象をうけますね。
どこか前世代の趣です。
あまり使いやすいとは思えない仕様ではございますが、
京セラ機のなかではお馴染みのものですので、
慣れてしまえばどうということはありません。
液晶は屋外でも何とか見えますが、
バッテリーの持ちは推して知るべし。
京セラ機でこの当時のデジカメですから、仕方がありません。
●AF・画質
シャッターを切った後のタイムラグは5秒程度となかなかもっさりしています。
快適とは程遠い性能です。
まぁ、趣があっていいと思いますがね。
レンズはそんなに悪くないのですが、
とにかく画像処理が強引という感じでしょうか。
ハマればいいのですが、
遠景など、細かい描写をするときは、
画像処理をきつくかけてノイズを消そうとしているような感じがしますね。
そのため、画素数以上に解像感がなく、
ディティールが損なわれている感じです。
若干クセがある印象ではありますが、
これはこれでいい機種だとおもいますね。
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