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デジカメレビューコニカRevio KD-410Z
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Revioシリーズは実はあまり紹介していないのですが、
わりかしマニアックなモデルであることは否めません。
画質面で評判は良かったものの、
ミノルタと合併してブランドが消滅してしまったのは残念でなりませんね。
2003年04月に発売された400万画素のデジタルカメラです。
当時の販売価格は6万3千円前後です。
購入価格は525円
もう10年以上経つのですね・・・
スペック
(原色フィルター)
・有効画素数400万画素
・映像エンジンは記載なし
・液晶は1.5インチ低温ポリシリコンTFT液晶
・オートフォーカスはコントラスト検出方式
・ZOOM HEXANONレンズを搭載
・3倍ズームレンズ
・F値はF2.8-4.9
・最短撮影距離は6cm
・ISO感度は100相当
(SDカードは2GBまで使用出来ました。)
・駆動はリチウムイオン充電池(DR-LB4)を使用します。
・手ぶれ補正なし
デュアルスロットが時代を感じますね。
いい時代です。
・デザイン・メカ・インターフェイス
当時としては割とコンパクトな部類に入りますが、
見た目以上にずっしりくる筐体でございます。
まぁ、かなりお金をかけて作っている感じでございますね。
電源はレンズバリアをスライドすることによる、
いわゆるスライドスイッチを採用しており、
レンズの保護性も高めています。
ボタンの操作性はかなり特殊であり、
左右のカーソルキーが目立つカーソルキーがえらいところについています。
質感はとにかくよく、
小さなファインダーも意外とよく見えるのですが、
電池蓋周りはちょっと注意が必要です。
というのも、バッテリーのロック機構がないので、
直接電池蓋で閉じ込めるタイプです。
なので、電池蓋を何も考えずにあけると、バッテリーが落下します。
この頃なので、メモステは128MBまでの対応ですね。
・機能・仕様
起動はほぼ公称値、1.3秒とだいぶ速いですね。
起動してからも割りとサクサクなのですが、
Konicaのこのシリーズ独特に仕様として、
UIが全く洗練されていない点が上げられます。
どれがどこにあるのかがサッパリ分からないメニュー形態と、
操作性の悪さは触っていて実感できると思います。
そして、
マクロ切り替えはメニューからではなくボタン操作になりますが、
一度押せばマクロになるものの、
通常の撮影状態に戻るには、
ひたすらマクロボタンを押し続けなければなりません。
また、動作は割とサクサクなのですが、
ズームに関しては、ボタンを押してからワンテンポ遅れるような感覚があり、
これも慣れが必要といえばそうです。
液晶は小さい割には綺麗ですが、
屋外ではちょっと厳しいですね。
バッテリーに関しても、
あんまり持ちのいい印象はありませんでした。
まぁ、しかたがないと思います。
実はカーソルキーでダイレクトに操作が出来ます。
そこはやりやすいです。
●AF・画質
精度もそこそこだと思います。
当時の水準としてはまずまずではないでしょうか。画質は流石ヘキサノンを冠しているだけあって、
なかなか、いい感じです。
スッキリした発色で、
安定した画質でございます。
目立った収差もなく、周辺光量落ちのない余裕のあるレンズですが、
逆光耐性はそこまでよくはないです。
場面によっては露出が暴れたり、
若干解像力が足りないと思うこともありますが、
現在でも使える性能を持つカメラだとは思います。
補色フィルターみたいにあっさりとしてますけどね。
コメント
久しぶりのコニカですね。
露出が暴れるのは露出が一点かスポットしかないので仕方がありません。風景を撮る際には-3補正で空でAEロックして撮るといい感じになるのですが。カリカリ描写とすごい解像感で未だに割と持ち出すシリーズです。自分が持っているKD-500ZはISO100固定で晴天屋外専用ですが発色は素晴らしくプリントした際もキレイに仕上がるのでお気に入りです。
ちなみにこのシリーズはなぜか開発マニュアルが見れます。
http://www.konicaminolta.jp/about/research/technology_report/2003/pdf/08.pdf
読んだら結構面白いです。
コニカはタマ数があまり多くないので少なめでございます。
その辺りのクセもまた、面白いものでございます。
レンズもいいですし、昔から画質だけはいいシリーズでしたので今使っても悪くはないと思いますね。
開発マニュアルも珍しいですが、
コンデジが最新鋭の技術だったという時代を感じられますね。