松下電器産業(Panasonic)3DO REAL
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簡単な概要です。
Panasonic 3DO REAL FZ-1は1994年2月に発売されたゲーム機です。
当時の価格は54,800円。
累計販売台数は134万台と、
意外と売れたみたいですね。
なお、3DO規格自体はパナソニックが開発したものではなく、
アメリカの3DO社作ったマルチメディア統一規格でございまして、
パナソニック以外にも三洋電機の3DO TRYや、
海外でも韓国のLG電子(GOLD STAR)が、
そして、PC用の拡張カードとしてクリエイティブからも3DO Blasterという製品が発売されています。
この機種は最初はゲーム機としてではなく、
マルチメディア端末として販売されたため、
ゲーム機としてはあまり認知されなかったようです。キラーソフトが揃わなかったというのも原因の一つですが。
以前、サラネでも紹介した3DO REAL IIはこの機種の後継機ということなのですが、
このカタログからもお分かりの通り、
マルチメディアをすっぱりと捨て、
ゲーム機として勝負しているという意気込みが伝わってきます。
デザインもゲーム機っぽくなっていますよね。
値段は恐ろしく高いですが、
仕方がないでしょう。
皆様ご存知のスペックを記載していきます。
CPUは 32ビットRISC CPU ARM60(12.5Mhz)
メインメモリは2MB
VRAMは1MB
解像度は640×480
ポリゴン表示能力は不明
CD-ROMドライブは倍速で、
CD-DA、VCD、CD-G、フォトCDが再生可能です。
動画性能は30fpsかつフルカラー・フルスクリーン動画再生機能(シネパック)を搭載。
VCDの再生にはビデオCDアダプターが必要なようですね。
こうして見ると、
割りと高性能に見えますが、
ポリゴン性能が後に登場するハードと比べると貧弱で、
スプライトは搭載しているものの、これまた中途半端ということでが残念です。
また、本体内のバックアップメモリは32KBと少なく、
FZ-EM256というメモリーユニットがありますが、
それは実物を見たことが無い上に割りと大きいです。
ソフトは全部で211タイトルあるらしいですが、
ゲームソフト以外のソフトも多数あるので、
コンプリートは大変そうですね。
ペケがついていますが、
本体を買うとコダックのフィルムが同梱されているという、
なんともマルチメディア端末らしいおまけでございます。
この手のアンケートは見ていて面白いですね。
このようなカード、
見なくなりましたね。
3DOって無限の可能性を持つハードだったんですね。
なお、3DOを完品で買ったのですが、
本体は超美品のようでした。
確かに、割りと高額で買ったのですが、
こういうとんでもない物を手に入れてしまうと、
なんというか・・・使いづらいっすねw
デザインはなんというか、ビデオデッキですね。
他のゲーム機と比べても巨大で、
初代のXBOXを見ているようです。
背面はこんな感じ
主張気味のパナソニック
見てお分かりの通り、
コントローラーは1個しか付きません。
電源を入れるとボタン付近が光る次世代っぽさ
拡張端子
こういうDIPスイッチがあるのがメカっぽくて好きです。
S端子出力に対応しております。
黒がしまってませんが、
実は、キャプチャー元の画面はもう少し薄かったりするので、
3DOはこんなもののようです。
ノイズが結構出ますが、
中々ワクワクする起動画面
壮大すぎませんかね?
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