CASIO EXILIM ZOOM EX-Z3
EXILIMシリーズで光学ズームを搭載した機種を紹介するのは今回が初ではないでしょうか。
自分はQVシリーズが好きな人ですが、この機種はどうなのでしょうか。
購入価格は1050円。
当時の価格は50,000円前後です。
この機種は以前紹介しましたSシリーズの枝分かれ的な機種でして、
あっちがCARDならこっちはZOOMだ的にやった挙句、
結局後にどっちもどっちになってしまった経緯がありますね。
このサイズでズームレンズ搭載というのがまだ珍しかった時代の機種で御座います。
いや、今でも薄いですけどね
・カタログスペック
1/2.5型の334万画素CCDで原色フィルター。
レンズは3倍ズームレンズで、F2.6-4.8の35-105mmでオートフォーカス。
smc PENTAX ZOOM LENSを搭載。
素子は小さいですが、広角寄りかつ明るめのレンズを搭載。
なにより、PENTAX製レンズですから。
当時(おそらく今もですが)カシオとペンタックスは提携をしておりまして、
カシオがペンタックスにソフトウェアを、
ペンタックスがカシオに光学関係を提供していた経緯がございます。
そのため、ペンタックス製レンズが搭載されているだけでなく、
ペンタックスの特許技術であるレンズスライディングシステムを採用しているわけです。
レンズスライディングシステムについてはここでは詳しく触れませんが、
要は格納するときにレンズの何枚かを別にしまうことにより薄型化を図るという、
なんとも強引かつ独創的な技術ですね。
このデジカメの驚異的な薄さはそれを採用しているからでありますが、
実は、この機構がなかなか壊れやすいのでジャンク収集泣かせでもありますw
液晶は2.0型デジタルインターフェースTFTカラー液晶。
マクロは6cm、メディアはSDカード、駆動は専用充電池(NP-20)と、
なかなか使い易い仕様です。
液晶も大きく、マクロもそこそこ寄れて、
SDカードも普通に手に入りますし、充電池についてはカシオ製デジカメではかなり汎用性のあるタイプですね。
機能としては、
デジタルズーム、セルフタイマー、動画撮影は当然として、
ベストショットモード(シーンモード)、一度のセットで3枚撮影可能なトリプルセルフタイマー、
マニュアルフォーカスやパンフォーカスモード、
カレンダー機能やフォトスタンド機能,ヒストグラム表示や画像表示付きアラーム等々、
列挙しているだけでも相当ありますね。
・購入時の状態
付属品:本体、バッテリーのみ
状態 :傷、ヘコミあり
機能 :良好
台数 :2台
驚異的な薄さです。
レンズスライディングシステムの威力といいますが、
屈折光学でも無いのにここまで薄いのはなかなか。
最近の3倍ズーム機と比べても遜色ない大きさです。
ただ、この小ささに人間工学が追いついていないのか、
ちょっと持ちづらいです。
ボタン類も押しづらいですし、
両手じゃないと操作出来ない点はあと少しと言ったところ。
とはいえ,ボタン類は少ないので操作はしやすい印象ですね。
光学ファインダーについてはついてるだけでもいいということで、
見づらいとかそういうのはおいときます。
シャッターボタンにちょっと難がありまして、
この個体だけかもしれませんが、真ん中を押さないとボタンが傾いてしまいうまく押せません。
外装はしっかり作ってありますが、何となく安っぽさを感じてしまいます。
また、購入した個体は何回も落下させたらしく、
外装に結構歪みが出ていますが普通に動作するところは流石カシオですね。
・機能・仕様
起動は3秒程度とそこそこです。
やはりレンズ周りがボトルネックになっておりますね。
レンズの駆動音が大きくズーム動作をするとカリカリと音がしてとても頼りない。
レンズが小さいというのはこの機構に関係があるのかはわかりませんけどねw
UIはカシオでおなじみのもので、
QV系と違ってボタン配置も無理がないので非常に使いやすいです。
UIに関しては最近のEXILIMよりも使い易いですが、
露出補正が変なところにあるのはいただけないですね。
レスポンスはレンズ周り以外はサクサクですので、
快適でなかなか楽しいです。
残念なのは液晶が見づらい事。
バッテリーの持ちを伸ばすためなのかただ単にコストダウンなのか、
2型なだけにもっと頑張っていただきたかったです。
・画質・撮影
●AF・挙動
AFは早いですが、
カシオでおなじみのピントが合うまで画面がフリーズするタイプです。
結構クセがあるので、シャッター半押しと間違えて全押しにしてしまうこともあります。
言葉ではうまく言えませんが、AFが動作しきったかしてないかを判断出来ないわけですよ。
この後の機種はシャッターボタンを一気に押すことによって勝手にパンフォーカスでシャッターが切れるという機能が付きましたが、
この機種はそんなことがないので一応AFは働きます。
残念なのは、AFは速いものの、
ピント合せを途中で諦めてしまうので、
結構全くピントが合っていないのに合焦を出してしまいます。
●画質
画質は結構クセがあると言うか、
安定しないというか。
晴天下でうまく撮れないという変わったカメラです。
遠景が苦手ですし、
なんか白っぽく色が薄くという感じです。
ただし、日没後は何故かいい感じの描画です。
ひょっとしたら個体差なのかもしれませんが、
意外と侮れないカメラですね。
画像
「データは無圧縮です」
その他の写真はこちらにございます。
評価
評価基準は私、さらもでの主観と個人的な思い入れで決定しております。
よって、上記内容と共に全くアテにならないこと請け合いで御座います。
画質などに関しては画素数に関係なく、「現在でも通用するか」を基準に採点しております。
(10段階、100点満点)
デザイン :08/10:見た目・質感・安っぽさは減点
仕様 :06/10:マクロ、画素数、レンズ、液晶など
機能 :06/10:必須機能や便利、面白い機能
挙動 :06/10:起動の速さ、動作の速さ等のレスポンス
使いやすさ :06/10:主に操作性
AF・露出精度 :05/10:AFは正確か、
画質 :03/10:文字通り
輝き度 :06/10:ありきたりではなく、尖った何かがあるか
価値 :05/10:レア度、今でも買う価値はあるか等
お気に入り度 :04/10:今後も使い続けたいかなど
合計:55/100
サラネ式デジカメ採点システムテーブルa ver1.00
コメント
やっぱりこの頃のカシオデジカメはどれもこんな感じなのでしょうか。QV-40も同じ傾向で安定しない事からすべて同様だと思っていました。AWB等画質系が安定するのは500万画素以降の機種のようです。カードサイズエクシリムは基本的に画質はいまいちですが…
過去レビューなのでここで書いても仕方が無いですが露出補正はEVシフトとして左右キーに割り当てれるので便利です。
後のエクシリムはクールピクスのニッコールと同じっぽいレンズユニット 1:3.1-5.9 f=6.3-18.9mmを多数搭載していたりと謎です。
コダックのEasyshareの600-800万画素の機種でもペンタックスっぽいレンズの機種が多いですし。
結構最近書いたような気がしますが、
既に6年以上前の記事ですからねw
この頃のデジカメは今以上に得意不得意があった時代なので、
しかたがないといえば仕方がないですね。
特に、当時のカシオは機能はいっぱいついてるけど性能が伴ってないという意見もありますしね。
機種にもよりますがw
どちらかと言うとカシオは画質よりも楽しさを求めるカメラだと思っています。
EVシフトが左右キーで割り当てられるということは、
実は、後に薄々気づいておりましたw
コンデジ業界は思っている以上に分業制なんですよね。
ニッコールやキヤノンと銘打っておきながら、
某社で作っていたりと、よくそういうのを目の当たりにしたことがあります。
2010年が6年前… 早いです。
400万画素程のカシオデジタルカメラはWBを触っても変な色味になることが多い気がします。特にカメラが得意なはずの晴天屋外で起こりやすいです。それも不得意なのでしょうけれども。
レンズスライディングシステムのsmc pentaxは周辺画質が悪いですが、気にするほどのクラスのデジカメではないと思いますし。
ミノルタやニコンも三洋電機OEM時代のデジカメは分解しないと三洋製っぽいことが分からないレベルなので、実際はどこか台湾の会社あたりが一手で造ってそうです。
旅行中ですか。楽しそうです。
旅行支援として九州自動車道が乗り放題5000円が発売されるみたいなので、どこかに行こうかな… 例年の夏はかなりの頻度で阿蘇や南阿蘇に行きまくっていたのですが。
まぁ、こうしてみると人生はあっという間なような気がします。
良くも悪くも、コンデジ辺りの露出はWBは画素数が多いほうが計算できる情報が増えるので、
その辺りも関係しているのでしょうかね。
現状、今のカメラ業界からすると、
その辺りの時代のカメラは殆ど同じ感じに見えてしまうのが悲しいものです。
他の業界ではそういったメーカーがいずれ市場に自ら参入してくるものですが、
カメラ業界に至っては裏方はずっと裏方って感じですね。
カメラ本体だけはそんな感じで、
カメラ機材はそういう流れが起きているわけですが。
旅行もついに明日で終わりです。
意外と移動ばかりでかなり悔いが残っています。
高速道路乗り放題はなかなかおもしろいですね。
大雨が大変みたいですが、
どうぞお気をつけて。
復興が一段落したら阿蘇のほうに行ってみたいです
旅行は明日までなのですか。九州にいると東京どころか東北はどんなところか想像すら出来ない感じです。
1人で温泉がダメなのは硫黄が濃くなると硫黄に弱い方は火山性ガス中毒になって最悪失神してしまい、1人で他に居ないとだと救助されない為でしょうか。
移動ばかりでも自分で悩んで選んだ車で行くとなると楽しいのではと思いますがどんな感じなのでしょうか。
本日は自家用車ではなくバスで博多-天神に行きましたが、見てみると九州全体が復興応援ムードのようで大変ありがたいことです。阿蘇はせめて梅雨が明けてからではないと土砂災害が心配ですので夏にまた行こうかと予定しています。
有給休暇中に片付けたい事がありますからね。
自分も、東北のことがあまりよくわからなかったので、
いい旅だと思います。
ちょっと危険な源泉みたいですからねぇ。
当然ですが、無事ですw
遠出するにはもう少し大きい車のほうが良さそうですw
あと、景色がずっと変わらないのも疲れる要因ですね。
その辺りはバス文化ですからね。
博多は一度だけ仕事で行ったことがありますが、
バスだらけという印象でした。
夏の阿蘇、楽しそうです