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デジカメレビューSANYODSC-R1
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購入価格は300円。
当時の価格は33000円程度だそうです。
1/2.8型の136万画素CCD素子の原色フィルターで、
フレームトランスファー方式を採用しているそうです。
レンズは単焦点で、F2.8の38mmと、
仕様的には至って普通なわけですが、
このデジカメの目玉仕様として、フレームトランスファー方式のCCDを採用しているということがあります。この方式は、ダイナミックレンジが拡張できるというメリットがあるそうで、
注目されていながら採用されたデジカメは芳しくないという悲しい方式らしいです。
とはいえ、OLYMPUS E-1/E-300/E500(コダック製CCD機ですね)でも採用されていたりするので、
あんまり捨てたもんじゃない方式みたいですね。液晶1.5型、マクロは20cm、メディアはCFカード、駆動は単三乾電池4本です。
パンフォーカスですのでマクロは弱めですが、
その他の性能的には十分すぎます。CFで単三電池なんてすごく使いやすいですからね。
性能的には、長時間撮影可能の動画、連射機能がついているあたり、三洋らしいというかなんというか。
ただし、音声付動画は撮れません。
追記:2014年9月25日
■センサー・仕様/TCP1.02 | |
センサーサイズ/センサー | 1/2.8型フレームトランスファーCCDセンサー |
画素数 | 125万画素 |
映像エンジン | 記載なし |
液晶 | 1.5インチ液晶(11万画素) |
オートフォーカス | x |
ISO感度 | 20-100 |
■レンズ性能 | |
焦点距離(35mm換算) | 38mm |
F値 | F2.8 |
ズーム倍率 | 単焦点レンズ |
レンズブランド | 記載なし |
最短撮影距離 | 20cm |
手ぶれ補正 | x |
■基本仕様 | |
仕様メディア | コンパクトフラッシュ(2GBまで対応) |
使用電源 | 単3乾電池x4本 |
動画撮影機能 | 320×240/15fps |
記録形式 | QuickTime |
音声記録 | x |
録画時間 | 15秒 |
顔認識 | x |
Wi-Fi | x |
GPS | x |
防水 | x |
防塵 | x |
・購入時の状態
付属品:本体のみ
状態 :良好
台数 :1台
・デザイン・メカ・インターフェイス
そもそも、白い筐体というのが珍しいですね。
見た目自体は非常に安っぽい感じですが、
古き良きフィルムカメラみたいな感じですし、
意外としっかり作ってあるみたいです。
そして、とりあえず簡単そうで扱いやすそうな配慮が随所に見られます。
スライドスイッチもなかなかスタイリッシュで開けやすいし
背面のモード切替スイッチもなかなかですし、
なにより、ボタンが少ないのもいいですね。
ただ、電池室のロックが固く、
CFスロットは基板丸見えというお粗末な設計が悲しいですね。
何気にCR-V3に対応しているところはあり難いですね。
そして、スライドスイッチを開けたところでちょっとピンときたわけですが、
ひょっとしてこれと中身一緒ですかね?
追記:2014年9月25日/以下、追加画像
・機能・仕様
起動が3秒程度と、パンフォーカスの割には遅いですが、
さすが三洋だけあって、その他の動作はキビキビしております。
メニューのインターフェイスはMulti-Zと同じですね。
ただ、動画や連射のモード切り替えがセットだったりするので、
ボタンが少ない割に迷いますねw
あと、内蔵メモリ1Mはいらなかったのではないかと思いますねw
追記:2014年9月25日/以下、追加画像
・画質・撮影
●画質
パンフォーカスの割にはいいかな、というのが印象ですね。
ダイナミックレンジも確かに広く、このCCDとパンフォーカスの組み合わせはいいのかもしれません。
ただ、WBが不安定だったり、手ぶれしやすいので、
意外と難しいです。
ただ、こういう意欲的な機種が単発で終わってしまったということは悲しいですね。
SONYにしろSANYOにしろ、
この機種名は呪われているのでしょうか。
唯一、RICOHだけはR10まで続きましたけどw
画像
「拡大・元データ表示は無圧縮です」
拡大・元データ
かなり健闘しておりますね
拡大・元データ
夕陽に照らされたこういう情景もいいですね
拡大・元データ
マクロ
その他の写真はこちらにございます。
コメント
DSC-AZ1の片手間に造られた感のあるコレですが実際にはmluti-zから続いた単焦点シリーズの最終機だったような。先代のDSC-SX560がパンフォーカスではなくAFでそれなりに遠景をこなすのに対しR1は遠景は苦手だったような。そして明るいレンズ故に絞らなければピントが合っていてもぼんやり眠い写りだったと思います。三洋電機も分かっていたのかギリギリまでF5.6で粘るプログラムでしたが。あとこのシリーズは晴天屋外日中のように光量が多い場面だとAWBの性能なのかよくビデオキャプチャー画像のような写りになることが多い気がします。小さいレンズが光量を捌ききれていないと勝手に想像しています。
内蔵メモリー1MBはメモリーカードが無いと設定すらさせてくれないXacti以前の三洋UI機ではCFなしで設定できるという点で有用なのですw
初期に入手してどこかに行ってしまったR1ですがまた買えればとおもっています。
最終機というかなんというかな機種ですよねw
R1は廉価機種ではありますが、
かなり意欲的で実験的な機種だったと思います。
エントリークラスとしてしれっと出してそのまま消えていったという顛末ではありますが・・・
遠景が苦手という点にはどちらかというと、
解像度の低さとFT-CCDによるものだと思いますw
この手のものの欠点は、
内蔵メモリが入っている故、
ついうっかりCFカードを入れ忘れてでかけてしまう事故が起きてしまうことでもありますw
デザインはコロコロしていてかわいいですし、
飾っておくだけでもいい感じの機種ですよね