サラネのデジカメレビューの中では大分新しい部類に入るこの機種。
それもそのはず、常用するには非常に厳しい難を抱えている機種なのです。
とはいえ、薄型スタイリッシュなこの機種は一体どんなデジカメなのでしょうか、気になります。
公開日時:2010年8月9日
追記日時:2015/8/16
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購入価格は525円。
当時の価格は35,000円前後です。
2006年ともなると大分実売が下がってくる時期ですね。
そして光り輝く600万画素! とても500円で買えるシロモノとは思えません。
エントリーモデルのようですね。
レンズは3倍ズームで、F3.1-5.9の38-114mmでオートフォーカス。
EXILIM OPTICAL レンズを搭載!レンズは暗いですし、素子サイズも小さい、
いわゆるエントリー機ではおなじみな残念な仕様です。エクシリムらしい高速起動やダイレクトONボタンは健在ですね。
また、Anti Shake DSPという感度を上げてシャッタースピードを早くすることによってブレを防ぐ機能なんてものも搭載されております。
液晶は2.5型TFT液晶。
マクロは10cm、メディアはSDHCカード及びMMC、駆動は専用充電池(NP-20)と、
近代的なデジカメのスペックです。
特に、SDHCの文字ですよ。
液晶も大きいですし、NP-20は多くのエクシリムで使える万能電池ですから、
いいことずくめですね。
機能としては、
デジタルズーム、セルフタイマー、動画撮影、シーンモード(ベストショット機能)はもちろん、
カレンダー機能や写真合成機能、動画中の9コマを静止画に変換する機能や、退色した古い写真を復元する機能など、非常に多機能でございます。
・購入時の状態
付属品:本体のみ
状態 :問題なし
機能 :CCD不良
台数 :1台
・デザイン・メカ・インターフェイス
とにかく薄い。
PENTAXのレンズスライディングシステムが功を奏しているのですが、
それにしても薄いです。
外装はオール金属ですし、かなりしっかりと作られております。
とにかく、最近のカメラという印象がひしひしと感じられますね。
以前紹介いたしましたEX-Z3なんかと同じぐらいの厚さではありますが、
レンズが中央に来ていますし、デザイン的にもこちらの方が上手です。
まさにスタイリッシュでございますね。
にしても、本当に何でこんなにアンダーなんだろうw
底面、三脚穴がプラスチックなのが非常に残念です。
コネクタがありますが、これはクレードルにつなげるためではなく、USBやAVケーブルを繋ぐためにあるようです。
これ用のクレードルは国内向けでは発売されていないということ。
この薄さでバッテリーもSDカードも入っちゃう!
バネの強さは丁度良く、こういう所の質感はカシオは抜群だと思うわけですよ。
背面ボタンは近代的。
配置も押し心地も悪く無いですね。
親指をあんまり動かさなくても大体の機能が完結する辺りも良く考えられてますし、
ボタン類はプラスチック系なわけですが、別に安っぽさも感じません。
液晶が大きいのは最近のデジカメって感じがしていいです。
これが3インチになると指の置き場に困ってしまうのでこのサイズが丁度いいかと。
起動は1秒以内と、高速です。
エクシリムでおなじみのUIを搭載されておりますので、
意外と分かりやすく、多機能さが両立しておりいいのではないでしょうか。
ダイレクトONボタンを伝統的に搭載しておりますので、
電源ボタンを押さずとも操作は可能なわけですし(毎回書きますが、電源ボタン不必要じゃないかとすら思います)、
直感的な操作が可能です。
このUIのおかげで、エントリー機とは思えないぐらい部分的には使いやすいです。
特に、左右キーを自由に割り当てられるので露出補正なんかに割り当てたらだいぶ操作が楽になりますし、
何気にオートマクロですのでマクロ切り替えをする必要もないです。
さらに、ベストショット機能も豊富ですし、なかなか遊べること請け合いです。
レンズの駆動音は大きいわけですが、
挙動もキビキビしているので許せるのではないかと。
電池カバーを開けたままでも動作し続ける点や、
スリープに入ってもレンズは出たままという、
ちょっと怖い部分もあります。
液晶は低画素な上、視野角が狭いので上下からは見づらいのが残念ですが、
外でも見えますし、光学ファインダの代わりも十分兼ね備えております。
電池の持ちもNP-20の割には悪く無いですし、
お散歩カメラとしてはケチのつけようのない機種ですね。
ちなみに、AFも早く、マクロ域であっても割と正確です。
ピントが合うまで画面がフリーズするタイプですが(カシオは大体これですけどねw)、これに関しても慣れれば全く問題ないです。
この個体のトラブルとして、
上記の画像にもありますが、使用しているとだんだんと画面がピンク色になってきてしまうのです。
最初の方は撮影した画像に影響しなかったりもしますが、
撮影していくうちにドンドンと画像もピンク色に染まっていき、
最終的には完全にピンク色に染まってしまいます。
以前紹介したQV-R51も同様な現象になることもありますが、
向こうは振れば治るのに対し、こちらの個体は振ると再起動がかかりますw
それもひとつの味として楽しむ必要がありそうですw
●画質
画質は思ったほど悪く無いですね。
周辺光量落ちや歪みがやや目立ちますが、
この薄さですし、仕方が無いです。
カシオ系デジカメでおなじみのあっさり系の発色が好感が持てますね。
これで正常動作品ならば言うこと無しでございますが、
楽しむことにします。


その他の写真はこちらにございます。
評価
評価基準は私、さらもでの主観と個人的な思い入れで決定しております。
よって、上記内容と共に全くアテにならないこと請け合いで御座います。
画質などに関しては画素数に関係なく、「現在でも通用するか」を基準に採点しております。
(10段階、100点満点)
デザイン :08/10:見た目・質感・安っぽさは減点
仕様 :06/10:マクロ、画素数、レンズ、液晶など
機能 :07/10:必須機能や便利、面白い機能
挙動 :08/10:起動の速さ、動作の速さ等のレスポンス
使いやすさ :07/10:主に操作性
AF・露出精度 :08/10:AFは正確か、
画質 :05/10:文字通り
輝き度 :05/10:ありきたりではなく、尖った何かがあるか
価値 :05/10:レア度、今でも買う価値はあるか等
お気に入り度 :05/10:今後も使い続けたいかなど
合計:64/100
サラネ式デジカメ採点システムテーブルa ver1.00
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