![]() デジカメレビューリコーイメージングPENTAX K-3
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以前、HOYA時代のK-xを紹介しましたが、
現在は売却し、Kマウント機は専らK100Dを使用しておりました。
メイン機はD800なりE-P5なりで、
これ以上マウントやカメラを増やす気はなかったのですが、
レンズを含めてトータルでメイン機材を軽量化したかったということと、
かなり価格が下がったのもあり、
なんとなくK-3を購入したのでございます。
2013年10月に発売された2400万画素のデジタルカメラです。
購入価格は事情により非公表です。
本体のみで8万円台ってものすごく安いですよね。
スペック
■センサー・仕様 | |
マウント | ペンタックスKマウント |
センサーサイズ/センサー | APS-C(23.5×15.6mm)/CMOSセンサー(ローパスフィルターレス) |
画素数 | 2471万画素(有効画素数2435万画素) |
映像エンジン | PRIME III |
液晶 | 3.2インチTFT液晶搭載/(103.7万画素) |
ファインダー | ペンタプリズム/100% 0.95倍 |
オートフォーカス | 位相差センサー(SAFIX 11)27点/クロスセンサー25点 |
ISO感度 | 100-51200 |
シャッタースピード | 1/8000〜30秒/バルブ |
連写性能 | 8.3コマ/秒 |
手ぶれ補正 | ◯ |
Wi-Fi | x |
■基本仕様 | |
仕様メディア | SD/SDHC/SDXC |
使用電源 | D-LI90P |
動画撮影機能 | 1920x1080/60i |
記録形式 | MPEG4 |
音声記録 | ◯ |
録画時間 | 29分59秒 |
防滴 | ◯ |
防塵 | ◯ |
この辺りもペンタックスの本気度が見えるわけですが、
フラッグシップなので当然といえば当然でございます。
・デザイン・メカ・インターフェイス
筐体は非常にしっかり出来ています。
そのため正直言って軽くないです。
軽量化させるつもりが、あまり軽量化されていないというのがちょっと残念ではありますが、
そこがペンタックスらしい真面目なところでございます。
操作性はよく、
割りとよく考えられていると感じますね。
まぁ、フラッグシップですから。
そういう点で、見て行きましょう。
一眼レフってスタイルでございます。
ペンタックスはグリップ周りがしっかり作ってあるので、
非常に握りやすいです。
側面。
ペンタって意外と動画にこだわってないように見えて、
イヤホン端子やマイク端子がしっかりついております。
ただ、AF音がうるさいレンズだらけなのでビデオカメラとして使うのはちょっと厳しいかもしれません。
背面。
割りとシンプルめでございます。
底面
時代を重ねたマウントでございます。
接点のカオスさはスゴイですね。
なお、K-3に限った話ではないですが、
Kマウントはレンズの着脱位置がちょっと個性的なので、
片手でレンズ交換をすると別のマウントよりも苦慮します。
手ぶれ補正の証、SR
端子はこんな感じ。
何気にUSB3.0対応
SDカードスロットは2スロットあります。
よく出来ているレバー式の電池蓋
フィリピン製
モードダイヤルもすごくペンタックスってかんじです。
サブ液晶が非常に大きい。
そして緑がきれい
リコー
このRICOHの刻印が賛否両論でございましたが、
それを汲んでか、今のところK-3の後に発売されたペンタの一眼レフにRICOHの刻印はありません。
でも、元はリコーもKマウントサイドの会社だっただけに、
ある意味、夢のコラボだと思うのですがね。
・機能・仕様
起動は当然早く、
操作はサクサクで特に不満はありません。
しかし、操作性に関してはペンタックスライクであり、
他社機からの乗り換え時にちょっと戸惑うことも多々あるとは思います。
ハイパー操作系など、
ペンタックスのお約束がふんだんに詰まっておりますが、
あまり詳しいことは書かないこととします。
下位機種と操作性で大きく異る部分としては、
フォーカスポイント選択の呼び出しに専用ボタンがあるということ。
ここのところのペンタ、
そしてK-3より下位機種は、OKボタン長押しで切り替えでございましたが、
その点は便利だと思います。
しかし、そのボタンを押し忘れていると、
つい左右キーを押してしまい、
ホワイトバランスやフラッシュモードの切替を知らず知らずでいじってしまう事があります。
それも慣れだとは思いますけどね。
そして、気になったのが、ソニーほどではないですが、
液晶に依存した操作性でございます。
液晶モニタをオフにする設定も出来ますが、
ニコン、キヤノンとくらべて、
設定をいじるときにファインダーから目を話してINFOボタンからメニューを呼び出すことが多く感じました。
色々な事が出来るのは事実ですが、
なんとなく、エントリー機を触っているような感覚でございます。
最もペンタのいいところは、コンパネ自体はQ7であってもそんなに操作が変わらないというところでございます。
機能は豊富で、
デジタルフィルターを始め、
HDR周りもかなり細かく設定できます。
ファームを最新にした為、
回折補正など、ちょっと嬉しい機能も搭載しております。
まぁ、あまり純正レンズを持ってませんがね。
この機種としては、
ローパスセレクタ機能をもっと推したほうがいいのでしょうが、
別に自分はローパスフィルターレスに魅力はあってもそこに魅力は感じません。
面白ところでは、
手ぶれ補正の特性を活かし、
ライブビューモードでは微妙にシフトレンズっぽい事が出来たり、
センサーを傾けて対応する傾き補正なんてのもありますね。
操作は基本的にサクサクですが、
デジタルフィルターやホワイトバランスなど、
一枚撮影した状態でプレビューを出しながら確認するモードではちょっともたついたり、
RAW撮りでプレビューするさいにもたついたりします。
あ、個人的にいいと思ったのは、
RAWがPEFファイルではなく、DNGファイルで記録できることでしょうか。
DNGが使えるのは結構ありがたいのでございます。
処理が楽で。
液晶は思った以上にきれいで、不満はないです。
電池の持ちはすごくいいというわけではありませんが、
1日撮影するのなら予備バッテリーがあってもいいかなとは思います。
K-S1でもいいかなとも思っていたのですが、
やはりツインダイヤルがいいというのと、
ケーブルレリーズが使えないこと。
露出補正が何故か+-2段しか無いこと。
そして、何よりリケノンなどの非接点レンズを取り付けた時、
グリーンボタンから露出を設定できるのはいいものの、
そこから露出補正が出来ないという妙な仕様だったので諦めたのでございます。
●AF・画質
フルサイズ機からすればフォーカスポイントもやや広めでいいですが、
精度というか、つかみについてはちょっと物足りない感じでございます。
まぁ、こんなものかなという感じでございますが。
露出に関しては純正レンズをあまり使っていない為、
あまり正確な判断は出来ませんが、
こんなもんかな。という感じですね。
WB周りで、ペンタはCTEを好んで使用しているのですが、
挙動がQ7や他の機種とは違い、
蛍光灯下や冬の屋外ではかなり青くなってしまい、
封印してしまいました。
「もうフルサイズはいらない」と啖呵を切ってるほどのことはあります。
発色はペンタックスらしく濃くて鮮やか。
ローパスフィルターレスのおかげか、
等倍で見ても非常に細部までしっかり解像しています。
正直、モアレ・偽色に関してはそうそう出るものではないので、
全然気になりません。
悪くは無いでしょうね。
使ってみると中々楽しいカメラであることには間違いないです。
今年は一年、これをメイン機で頑張っていきます。
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