
サラネ20周年特別企画
ツクールMV/制作雑記
-新作・冒険者の試練-
おさらい


謎の女の目的

病み病みポイントでございます。
主人公達は感が悪いのですが、
彼女は生きるためにやむなくタナカとレジスタンス双方の仕事を受けているという結末です。
タナカの世界では、役立たずと自覚した人物は生きる資格を失います。
その状態になるとこの役立たず捨て場にて処分されるのです。
彼女はそのアルバイトといったところでしょうか。
そもそもその生き方に疑問を抱いていたのか、
それとも、マキタ一行と出会ってから疑問を抱きはじめたのかは分かりませんが、
回想の時程すんなりとはやっていないご様子。

その作業を終えた後、
けろっと平然を装いマキタ一行と触れあう謎の女。
仕事をしている時にマキタ達がいることに気付いたのか気付いていないのかはご想像にお任せします。

ただ、取り乱す謎の女。
お気楽RPGから急にシリアスな展開にしてしまいましたが、
ノープランでキャラクター達に勝手に行動させたらこういう展開になってしまいました。
こういうゲームをやるのはあまり好きではないですが、
作るんならいいんでない?といった感じです。
やっとこさのトイ村

なんとかトイ村までやってきました。
実際の土肥はどちらかいうと山を下った先という感じでございますね。
伊豆高原や大仁辺りの方がイメージとしては合っております。
なお、トイはダンジョン入口から出口まででだいたい1日で完成させております。

トイでは疲れ果てた作業員と、
洗脳状態の作業員が半々といったところ。
このお話が謎の女の事だとすると、
あの仕事の報酬はハンバーガー1個分ということです。
そういう境遇に生まれてきてしまった彼女はまともな職にありつけず悶々と過ごしているというなんともな展開。

ダンジョン入口にいるナースも、
トイのダンジョンを通過した人ならば薄々的だとお分かりいただけると思います。
ああ、まだダンジョンは続くんだなとがっかりされた方も多いのではないでしょうか。
申し訳ございません。
まだ、ダンジョンの途中でございます。

これほど物語に登場する謎の女。
そもそもの予定になかった人物が後半に突然存在感を出すといった展開になってしまいました。
「テツジン」というボスがいるという情報をどこから仕入れたのかは後ほど分かる事でございますが、
振り返ってみて、思ったよりも複雑なストーリーを書いていたんだなとちょっと関心してしまったものです。
前述したヌマヅの家電量販店ダンジョン、
実は、これよりも大規模でございました。
なんとも苦痛で恐ろしいお話でございますね。
執筆日:2020/04/07
コメント
精神をやられた人はもちろん、村の中の作業員のセリフを見るに、
不信感を抱いたり否定的な人もまとめて役立たずとして捨てられるという、
「幸福は義務です」と言わんばかりのディストピアですね。
そしてそんな奴らは、こんな山奥の谷なら突き落とすだけで処分完了すると。
捨てる作業は、最初は「そこの死神がやればいいんじゃない?」と思ったりもしましたが、
後に会う死神たちの様子を見るに、たぶんやりたがらないし、そんなことしたら死神たちが病むのでしょう。
そこで、死神たちに直接手を下さずに済むよう、仕事をせざるを得ない謎の女が超薄給で使いつぶされるわけですね。
ちゃんと仕事をするように見張りまでつけて。(見張りは見てるだけなのでまだ自己正当化可能)
……やっぱりこの辺だいぶ黒いなあと思います。
ただし、ここでちゃんと謎の女の人となりが描かれたことで、
後の再会時のやり取り等に説得力が出てきています。
なので、ここでキャラクター達に勝手に行動させたのは間違いではなかったと思います。
プロット無しとは言いますが、後半のシナリオは結構ちゃんと細かく考えられているように見えて、
素直に面白いところだと思います。
ありがちといえばありがちなストーリーでございますが、
当時縦社会で疲弊していた自分にとっては身近なテーマでございました。
結局みんな人と同じ心を持っているというのと、
その矛盾を描くことが出来て今は満足しております。
評価いただきありがとうございます。
後半は寝食を忘れ一気に完成させた為、
逆にやりとりにさほどの矛盾が出なかったのかもしれません。
キャラクター達もよく動いてくれましたしw