LUMIX FT1は、2009年3月に発売された1270万画素のデジタルカメラです。
購入価格は一応、3万円は切ってます。大出費・・・
今回も「サラネのため」と言い訳を付いていますが、
このカメラ、実は本当に凄いのですよ。
バイト先で未使用のこれが買い取りに来なければ、OptioE70辺りを買っていたハズなのですが・・・そして、個人的にLUMIXはあまり好きじゃないのです。
一応LC33も紹介しましたし、
そこにも書いてありますが、
COOLSHOT時代の微妙さと、高感度耐性の弱さなど、
LC33を手にしてもまだ、LUMIXの苦手意識を克服することは出来ませんでした。
しかし、この機種は違ったのです。
・カタログスペック
この機種が本当に凄いところは、
広角28mmや屈折光学レンズ(一応ライカ)、手ぶれ補正やハイビジョン動画が撮影できるとか、
おまかせiAや追っかけフォーカスや、個別認識なんかが付いているだけではなく、
なんと防水!そして防塵という。
つまり、何も付けないで3Mまで水中に潜れるんですよね。
で、全部乗せという・・・ 。
大体、他社の防水デジカメは、どこかしらが足りなかったりするはずなのですが、
この機種に関してはソレが無いのがうれしいところ。
強いて言えば液晶は3インチが良かったとか、
レンズが暗い(F3.3)とか、マクロはせっかくの屈折光学式なのだから5cmじゃなくて、もっと寄れたら良かったのに・・
とか思うわけですが、
あまり多くは望まずということで・・・
あ、ちなみに水に潜る予定は全くありません。
・デザイン・メカ・インターフェイス
見た目よりもずっと厚ぼったく、
屈折光学式らしさは微塵も感じられません。
そして、予想以上にずっしり重い。
多分、コンデジとしてなら使ってきた中で一番重いかもしれませんw
といっても186gなのですがねw
その分、しっかりホールドするので手ぶれは少なくなるかと思います。
というか、同社初の防水、屈折光学式(レンズが出ないのはCOOLSHOT、Cardshot、D-Snapなんかでもありますが)ということで、
いくら松下といえど、直ぐにポンと出せるものでは無いですよね。
よくよく見ると、配置が全然ルミックスじゃないんですよね。
LUMIXといえば、電源スイッチはスライド式、
再生ボタンやマクロボタンまで、
全てモードダイヤルにひっついてるのがおなじみでした。
(まぁ、一部機種は再生、カメラが別のスライドスイッチになってますけど)
シャッターボタンは丸形で、シャッターボタンとズームレバーがくっついてる。
そんなものをLUMIXと思っていました。
しかし、この機種は違う。
電源スイッチはプッシュ式。
これ、LUMIX初じゃなかろうか。
再生ボタンと動画撮影ボタンが並列に並んでいる。
現行のハイスピードEXILIMみたいです。
マクロボタンは↓キーの割り当て。
シャッターボタンは長方形で、ズームレバーは独立して、しかも硬い。
・・・これは一体何者?
とりあえず、種明かしをすると、
これ、OLYMPUSのμ1030SW辺りがベースになっている模様。
そうっすよね、
デザイン的にもLUMIXっぽくないですもの。
まぁ、OLYMPUSはC-2020ZOOM以降のコンデジはあまり好きくない人でもあったので、
どちらにおいても食わず嫌いが治るんじゃないかというねらいもあったりなかったり。
ただし、μ1030SWより劣っている点は、
μが10m防水、ー10℃まで耐えられるタフネス設計でアルのに対し、
FT1は3m防水、0℃までと、かなり劣るといえば劣ります。
ただ、水につけたり極寒に行かない人なので問題なし。
また、FT1はハイビジョン動画が撮影できるという、
Xactiガタブルな仕様ですので、ずっとお得感はあります。
デザイン的には非常に好きな部類に入りますが、
防水ということや機構上、様々な気になるところがあるということが分かります。
・まず、レンズカバーがない。
いくら水洗いできるといえど、恐ろしいです。
防水ですがレンズ内に埃が入る可能性はそれなりにあるわけですし、
不意にキズを付けてしまう可能性もありますから。
・そして、ズームレバーが酷い・・・
硬い上に触ってて痛い。
それに、良くシャッターボタンと間違えて悶絶しますw
逆にズームレバーとシャッターボタンを間違えることも・・ってそれは慣れですが。
・方向キー辺りのボタンの距離がそれぞれ狭すぎるため、
間違えて別のボタンを同時押しすることが多々あり、悶絶
これも慣れですね。
・それなりに指紋が付きやすい
・防水な故、開閉部にパッキンが詰まっているのだが、
それ故、USBに繋ぐにもSDを取り外そうにも、頻繁に開閉する必要があり、
パッキン自体も凄くショボイので劣化が絶対早いと思う。
・公式ページで、「毛1本、1粒の砂がパッキンに詰まっただけで浸水して壊れます」って、
これ、絶対水の中では使いたくないのですがorz
・未使用品にもかかわらず、既にパッキンに毛が付着してた件について
本体だけは日本製でした。
・機能・仕様
不満は多いものの、使い勝手は悪くないです。
ボタン配置は家電よりで、あまりデジタルカメラって感じはしません。
ただ、困った仕様として、
・電源ONはボタンを長押し。
LUMIXはずっとレバー式だったので、あまりノウハウが無かったのか、
誤作動防止と言っても、ちょっと待たせすぎ感があります。
体感的には携帯電話の電源ONよりちょっと長い感じ。
2秒程度なわけですが、
「もういいだろ?」と思って電源ボタンを放すと、大抵電源は入ってません。
なので、電源が入るまで電源ボタンを押しっぱなしを心がけた方がいいですし、
シャッターチャンスを逃してしまう感はあります。
そのほかの動作はサックサクですので、そこが残念。
そして、個人的に最も許せないのが、
・「シャッター音が消せない」
ということでしょうか。
別に盗撮するワケじゃないですが、
作り物の電子音を鳴らす動作がちょっと、というか。
これだけは譲れません。
・モードによって選べる項目が違う
というのは、どのデジカメにも言えることですが、
おまかせiAだとVividモードが選べなかったり、
露出補正やISO感度、WBの設定も出来ません。
まぁ、そこがおまかせなのでしょうがw
かゆいところに微妙に手が届かない仕様ですね。
あと、Quickメニューはそこそこ使いやすい。
そしてどうでもいいことですが、
電源ボタンを押してから直ぐメニューに行くと、
SDカードを抜かないでみたいなアイコンが暫く残ったままになります。
・ズームがゆっくり
これは屈折光学ということで仕方がないと思いますね。
・顔認識(個別認識)モードにするとAF関連をいじれなくなる
その他、液晶の質がもう少し良くなれば・・・とか、
屋外だと液晶が見づらいとか、
細かい難点は多々ありますが、個人的には大満足な出来だと思います。
特に、SCENEモードが非常に面白い。
初めてSCENEモードを使ってみたくなるぐらいですから。
そういうところは流石Panasonicって感じですね。
そして、ジャイロが付いてるのが本当に有り難い。
R10やE-510の時もそうでしたが、
縦構図で撮影したときにわざわざ画像回転させる必要が無いのが良いですよね。
・画質・撮影
●AF/AWB
びっくりしたのが、AF、AWBが恐ろしく正確なこと。
おまかせiAでやったのですが、滅多なことがない限り外しませんし、
露出設定も不要な位白飛び、黒つぶれしづらいですね。
何も考えずにおまかせiAでやっちゃうぐらい。
ただ、追尾AFは使い道がよく分からないですね。
シャッターボタンを押す前に上ボタンを押して、
ロックが下ボタンという面倒くささ。
それに、シャッター半押しにしたら追尾しないなど、
一気におしこんじゃえば良いのですがw
●画質
正直言うと、全然期待してなかったのですよ。
屈折光学ですし、元々LUMIXってLXシリーズとFZの一桁番台以外はたいしたことないって勝手に思ってたワケですよ。
元々LUMIXって上記も言いましたが、
高感度特性がアレだったり、画質面もあまり好みではなかったイメージがあったのですが、
じっくり(といっても記載当時200枚程度しか撮影してませんが)撮影してみて、
本当びっくりしました。
特に防水デジカメなんで画質なんて全く期待してなかったのですが、
色合いを含め、かなり大好きな感じです。
マクロ域は部分的に苦手っぽい感じもあるものの、
「えっ?ここまで撮れるの?」って位撮れるんですよね。
本当、信じられません。
だいぶお気に入りな一台になりそうな予感です。
その他の写真はこちらにございます。
コメント
[…] それにしても、一応今使っているのが同じく防水、防塵、耐衝撃なデジカメ、LUMIX FT1なのですが、 それと比べてもパッキンの厚さがハンパないですね。 さすがBIGJOBでございます。 […]