EPSON製コンデジとしては末期のモデルになるのではないでしょうか。
しかも、情報が殆どないよく分からないデジカメなのです。
実は、ジャパネットたかたモデルのようですね。
購入価格は278円。
当時の価格は不明ですが、2万円以下だったと予想されます。
プリンターとセットで販売されていたモデルらしく、単体販売はしていなかったそうですが、
なんというか、抱合せされたかわいそうなデジカメという印象しか残りませんね。
ぐぐってみると、実は京セラOEMというお話も出てきまして、
確かに、世代的にはEPSONがコンデジ生産から撤退している頃ですので、
自社に製造ラインがないので委託していてもおかしくないですね。
現にコニカや日立マクセルなんかも京セラのOEM機を出していましたし。
そして、さらに噂によるとRTUNE搭載機みたいです。
RTUNEといえば、京セラが社運をかけて開発した高速な処理エンジンでして、
エンドレス連写を得意としたことで有名ですね。
サラネでも以前S3R辺りを紹介しております。
どちらにしろ、見かけの割には期待出来る機種であることは間違いなさそうです。
レンズは3倍ズームレンズで、F2.8-4.9の34-102mmでオートフォーカス。
レンズは無名ですね。
広角寄りのレンズでございますが、
コレといって特徴がないですね。
液晶は1.5型低温ポリシリコンTFT液晶。
マクロは11cm、メディアはSDカード(1GBまで対応)、駆動は単三乾電池及びCR3Vと、
なかなかいい感じのスペック。
SDカードに付いてはうちにあるどのSDカードで試しても2GBまで認識しなかったのでこう表記しております。
液晶が小さいのは残念ではありますね。
機能としては、
デジタルズーム、セルフタイマー、動画、連写、シーンモード(2個)など、
無難に揃っていますね。
・購入時の状態
付属品:本体のみ
状態 :ちょっとキズあり
機能 :良好
台数 :1台
・デザイン・メカ・インターフェイス
コロコロしている割にはあからさまなプラスチック筐体だからか、
不恰好でございますね。
ただ、白いデジカメというのは珍しいですし、
持った感じも悪くないのでいいのではないでしょうか?
個人的にはこんなダサカワなデザインは好きです。
側面は確かに京セラっぽい。
ゴムの部分とかw
結構コストダウンのしわ寄せが現れている感じですが、
端子は通常のMiniBですし使い易いのではないでしょうか。
うーん、シンプル。
ただ、京セラ機で上部にモードダイヤルがついてる機種ってあんまり多くないですね。
設計はEPSONっぽいってか、ちょっと三洋臭い感じもします。
セイコーエプソン株式会社。
エプソン製デジカメは韓国製と相場が決まっていただけに、
中国製ということはやはりOEM臭いですw
とはいえ、後世代のEPSONデジカメは知らないのでようわからんです。
電池室の蓋は結構開けづらいです。
なんとも、力技という感じでございます。
まぁ、コストダウンのしわ寄せがきやすい部分でもありますけどね。
爪は割れにくそうですし、
2電源対応はありがたいです。
結構個性的な配置です。
光学ファインダーがついているのはありがたいです。
流石にプリンターとセットというだけあって、プリンター連携ボタンがいいところにあります。
ちょっと勿体無いですけどね。
起動は6秒程度と遅いです。
やはりレンズですね、
結構良い音を立てて収縮します。
動作自体は流石RTUNE(らしい)だけあってサクサクですし、
素材のおかげか本体はあまり熱くならないです。
液晶の視野角が狭く、明るいところですと色の判別が若干悪くなりますが、
液晶自体は非常に綺麗で、流石小型液晶を製造していたエプソン製デジカメというだけあります、
京セラ製デジカメに搭載されているデイファイン液晶ではないところを見ると自社生産の可能性が高いですね。
処理は早いわけですが、
操作性はお世辞にもいいとは言えず、
もう少しUIはしっかりして欲しかったという感じです。
ただ、ダイレクトに割り当てられてるボタン類はいい感じですね。
ちなみに、UI自体はKodak(チノン)っぽいです。
また、RTUNEの弊害からか電池のもちは悪いです。
●AF・挙動
AFは早く、割りと正確です。
マクロ域でもそれなりにピンが合うのは流石というか、
世代の割には侮れないです。
●画質
まず、画質は非常にいいですね。
レンズ性能も悪くなく、周辺光量落ちも目立ちません。(やや流れてはいますが)
画像処理についてもRTUNEらしく頑張っているとは思いますが、
結構暗部にノイズが乗るのがきになりますね。
とはいえ、ダイナミックレンジについても結構粘ってますし、
当時のデジカメの魅力とも言える濃い発色など、
とんでもない名機を発見してしまったというか、
プリンターとセットで叩き売るには勿体無いデジカメですね。
その他の写真はこちらにございます。
評価
評価基準は私、さらもでの主観と個人的な思い入れで決定しております。
よって、上記内容と共に全くアテにならないこと請け合いで御座います。
画質などに関しては画素数に関係なく、「現在でも通用するか」を基準に採点しております。
(10段階、100点満点)
デザイン :05/10:見た目・質感・安っぽさは減点
仕様 :06/10:マクロ、画素数、レンズ、液晶など
機能 :06/10:必須機能や便利、面白い機能
挙動 :07/10:起動の速さ、動作の速さ等のレスポンス
使いやすさ :05/10:主に操作性
AF・露出精度 :07/10:AFは正確か、
画質 :08/10:文字通り
輝き度 :09/10:ありきたりではなく、尖った何かがあるか
価値 :08/10:レア度、今でも買う価値はあるか等
お気に入り度 :09/10:今後も使い続けたいかなど
合計:68/100
サラネ式デジカメ採点システムテーブルa ver1.00
コメント
レンズはウワサによるとコニカミノルタの供給らしいです。
ジャパネットのプリンターセット品ということはあの社長が「今ならこの400万画素のデジタルカメラが付いてなんと○○円!!」とか言って宣伝していたのでしょうか。
エプソンデジカメは画質も良い良機も多いのにEPSONというブランドでつまらないものとされて残念でした。
先日ついにR-D1 xgが生産終了となったみたいですね。
コニミノっぽいですね。
中身は京セラですし、
末期の寄せ集め感が半端ないです。
プリンター辺りもついてきそうな構成ですし、
現に当時ジャパネットで見たことがあるような気がします。
エプソン自体は割りとデジカメ業界では老舗ですし、
精工舎の子会社とかんがえるとカメラ業界としても相当老舗なんですけどねw
R-D1シリーズはもう、
生きる化石状態でしたからねw